米国製で言えば、Ｖ１５マーク３やＭ９７ＸＥはどちらかと言えば優等生である。Ｍ４４Ｇはやんちゃである。レコードによって使い分けが面白い。

上に述べたように、
私はどちらかと言えば国産のものも米国製のものも優等生的なカートリッジを選んで来た。
聴く曲目がクラシックだからである。
しかし、
録音のせいで、
或いは曲目そのもののせいでもう少し元気よく鳴らしてみたいと思う事も時々ある。
国内で盛んにカートリッジが製造されていた時代には高い音域にピークのあるものが結構あって、
それを使うと上記の如く、
もう少し元気がほしいというレコードも思うとおりに鳴ってくれた。
しかし、
今のように国産カートリッジが少なくなり、
同時に周波数特性（Ｆ特）が大人しく、
優等生的になると以前思ったような事は出来なくなった。
そこへ現れたというより、
私が気付いたのがＳＨＵＲＥのＭ４４Ｇである。
しかし問題は交換針である。
いくら針圧１．２g で架けても摩耗は避けられない。
そこで必要なのは交換針である。
Ｎ４４Ｇは比較的安く手に入る。
そこが魅力であり、
安心して使える点である。
従って気にも入っているし、
結果五つ星であり、
私のようなクラシック好みでたまには音を変えてみたい人にお勧めする次第である。