「見えがくれする都市」は、東京という都市の構造を読み解くヒントにあふれている。
槇文彦・他「見えがくれする都市」を読む。

1980年に出版された本で、
いまでも新刊として売られている。

昨年秋、
吉見俊哉「都市のドラマトゥルギー」を読んで以来はまっている、
80年代の都市論ブームを担った代表的な本の読書シリーズの一環!

建築家たちによる「江戸・東京」の都市の構造を読み解く論文が収められていて、
都市論ブームの本のまさに代表ともいうべき本だと思う。

5篇の論文が収められていて、
巻頭と巻末の論文は代表者である槇文彦のもので、
他の3人の著者による3本の論文がある。
「奥の思想」「微地形と場所性」「道の構図」「まちの表層」というタイトルの論文が並び、
これら「微地形」「奥」等の概念により、
「江戸・東京」の都市としての構造を分析していっている。

但し、
これらの概念は分かりにくい面もあり、
この本を最初から順番に読んでいくと、
素人にはちょっと読みにくく感じると思う。
最後の「奥の思想」を最初に読んだ方が、
読みやすかった。


江戸・東京という都市は、
西欧の都市のようにはっきりとした中央があって、
明確な考えに基づく計画性を感じられる構造ではない。
西欧的な基準から見ると、
訳が分からない、
構造がないように見える都市なのだと思う。

昔の「近代主義者」のように、
それは江戸・東京、
さらには日本の「後進性」と言ってしまうと、
話が簡単だが、
理解が出来なくなってしまう。
さらに、
何故、
明治以降に「計画性」に基づき都市の再構築をした筈なのに、
依然、
計画性がないのか、
説明出来なくなってしまう。

そこで、
この本の建築家たちは、
民俗学や宗教学等、
さまざまなジャンルの学問を総動員して、
江戸・東京という都市の構造を読み解く試みをしたのがこの本なのだと思う。

これまでに読んだ「東京の空間人類学」や「明治の東京計画」も、
同じ文脈の中にある研究などだと思う。

その新しい視点から東京という都市を読み解いていった分析は、
とても新鮮なものとして映ったのだと思う。
80年代の都市論ブームの背景には、
そういう驚きがたのだと思う。
それが、
今日にまで続く、
東京ブーム、
街歩きブームを生んでいるのだと思う。
見えがくれする都市―江戸から東京へ (SD選書)

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