ラム酒の利いた麻薬のような大人のお菓子もいただきながらのハッピーエンドに痺れる
「砂糖とアーモンドの粉を練って餡にしたマジパンで作った花や、
その周りを飾る砂糖を溶かして伸ばした飴を指先で丁寧に細密に伸ばして作り込まれた愛らしく透明な花々はアーモンドの花の淡いピンク色」と、
今巻もお菓子好きにはたまらない描写に溢れています。
そしてそれがシュゼット姫の許されない恋の真実を秘した、
二人だけの淡い思い出の証というのですから、
いやもう甘い香りに息が止まりそう。
冒頭の第五話は野村先生、
力が入っています。

第六話はバルトレオン将軍とマロン・グラッセ、
第七話はオーギュストと新作チョコレートケーキ。
それぞれに人の信条や心持ちとマッチし、
それをレスペクトするお菓子になっています。

そして下巻の半分以上を費やしての最終第八話が、
菓子職人が国を守る英雄となる活躍と、
ロクサーヌと二人での夢の成就を描くクライマックスです。
権謀術数渦巻く国際会議を乗り切り、
世界の平和を保つ交渉を進めんとアルジャンが繰り出す素晴らしいお菓子、
お菓子、
お菓子。
お菓子で世界の可能性を示して各国首脳に戦争の回避を選択させるストーリーはお伽話と言い捨てられない秀逸なものです。

白球の投打をめぐる魂のぶつかり合いで生まれる人間理解を描くのが野球小説なら、
菓子職人の創作とそれをおいしくいただく側の共感から生み出される歴史を綴ったのが菓子小説「アルジャン・カレール」でしょう。
お菓子も決して侮れません。

「お菓子×個人=人生の日々の積み重ね。
お菓子×王女=国の歴史。
菓子職人×王女である少女=秘めた愛の物語」という方程式で見事に完成された甘いお話をご堪能あれ。

恋に憧れる少女向けの小説のふりをしていますが、
きっと広い年代の男女が密かに楽しめる作品です。
「『俺の心臓はひとつきりだ。
俺は姫さんのものだ』なんて良いよね」と思っても社会人男性は恥ずかしくて友人に話すわけにもいかないという難点はありますが。

さあ、
私達も前向きな気持ちで美味しいお菓子をいただきましょう。
アルジャン・カレール -革命の英雄、或いは女王の菓子職人-〈下〉 (ファミ通文庫)

その他の感想

すごく満足!
無くなった。
面白かったです(ネタバレ有)
操作性がよろしい
中国
一曲のピアノ曲のような本
使ってない
便利?
初学者、パパママ、講演講師の人にとてもオススメ!
かわいい色と形ににっこり
こちらもジャストフィット
普通のタップ
トイレトレの導入に
小でオーケー!
株式投資の特徴を網羅的、体系的に解説した力作
格好良いガンプラが欲しい?…ならこれ買っとけ。
顔料プリンタの印刷保護からヒンジやジョイントの渋み調節まで
おいしいです。
hdj-2000での感想です。
バーンスタインは不滅
海外建築現場で使える!
唄うまいですね
自助会、行きたくね〜〜
う~ん、慣れが必要だな!
手触りは柔らかい
水中でも使えます
これまでの免疫本を越えて、医療に一石を投じる一冊 
優秀です
4つの弦セットを2つ注文しました。
PUBG用に
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