希望と裏切りの思想史
石平さんの語り口、
人柄から興味が湧いてこの本を購入。

中国共産党政府の思想教育のすさまじさが当事者ならではの迫力で語られる。


著者の少年時代には毛沢東を崇拝する宗教的教育の実態を知ることができる。

大東亜戦争下の日本の軍国教育なんてかわいいもんだろう、
これに比べれば。

その後に吹き荒れる大文化革命による国内の混乱と崩壊。

大学時代にキャンパスの掃除をしていた笑顔のおばあさんが、

毛沢東の写真入りの新聞紙を包みにしていたという理由だけで
処刑されていく、
という様など、
これが全土で行われていたらと思うと凄まじさが窺われる。


大学では毛沢東崇拝を思想的に脱却した著者が
民主化運動に青年としての情熱のすべてをささげていく様が語られるが、

その希望も1989年6月4日の天安門事件で木っ端微塵に砕かれることとなる。


祖国を信じ良かれと思って生きてきたのに、

二度にわたり祖国共産党政府に裏切られた著者の悲哀はいかばかりか。


絶望から日本で見出した中国にかつてあった「古き良き時代」への光。

著者は中国を裏切って日本に帰化したのではない。

中国を信じればこそ日本にしか光を見いだせなかったのである。

自分の信じる道と祖国は遠い所にあるとは、
何ともやりきれない話だ。


後半には論語の話も出てきて、

著者のお爺さんが「これは誰にも言ってはいけない」と言って
論語の文章を繰り返し筆記させるのだが、

お爺さんが夜中一人、
炊事場でその紙を焼くシーンなど
文化大革命ならではの情景である。
悲しくて、
美しくすらある。


中国共産党政府が何を破壊したか、

破壊の上で自分たちの保身のために今は矛先を日本に向けて
愛国という名の反日教育をしている。


ほんとうの中国の姿を知るために、

また鏡であり守らなければならない日本の良さを再認識するために
日中の歴史を知る上で必読の書である。
私はなぜ「中国」を捨てたのか (WAC BUNKO)

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ちょっと高いんじゃ・・・
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