冷静沈着な除霊師と、恐がり助手のコンビがいい＾＾

書店員の三角くん（表紙カバー）は、
小さな頃から不気味なものを見てしまう体質の、
慎重派の
恐がり男子。
いたって常識人です。

そんな彼が、
除霊師の冷川くんに書店で才能を見出され、
いわゆる化け物退治の助手として、

不気味な世界に入り込んでいくお話でした＾＾

一巻である今作は、
除霊の仕事としてはまだ序盤…といった印象です。
今後、
今作で張られた
伏線が回収されたり、
物語としての新たな発展を迎えたりするんだろうなぁと、
次作が楽しみな
展開でした＾＾
そんな風に、
まだ除霊のお話としては序盤という若干の印象があったためか、
今作は二人の関係
の方に眼がいきました。


除霊師の冷川くんは、
除霊師としての腕前は一流のようですが、
霊を見るという点では三角くん
に敵いません。
冷川は〈三角を通すこと〉で、
霊をはっきりと眼にすることができ、
その結果、

除霊時間の短縮化、
体力消耗の回避が可能です。

でも、
この〈三角を通す〉というのが、
三角くんからすると大問題。

冷川の除霊をサポートするために恐い霊と接近しなければならなかったり、
何より体のなかに
強引に手を突っ込まれ、
「魂的なモノ」に触れられたりすることに耐えねばならないのです。

この時、
三角くんは冷川から感覚や感情を奪われ、
同時に抗いがたい性的快楽に襲われる…
という設定がエロティックでした＾＾
冷川くんが調子に乗って、
除霊自体に必要ないことまでちょっぴりしてしまう辺りに、
BL好き
の心をくすぐるものがありました＾＾

ちなみに冷川くんの方は、
冷静沈着で頼りがいのある、
とにかくマイペースな美形男子です。

三角くんは恐がりだし、
喜怒哀楽が割と外に出やすいのに対して、
冷川くんはイマイチ外側
からだと、
何を感じているのかわかりにくい余裕と落ち着きがあります。

職業柄も手伝ってか、
どことなく浮世離れした雰囲気です。
未だ三角が知らない部分も多く
ありそうな不思議な人なのに、
普段はにこやかで少し微笑み気味なのも、
謎めいた雰囲気に
拍車をかけます。