長い長い夏休みの終わり。

唐突にやってきた『ながーい夏休み』の終わりを告げる最終第６巻です。


謎が謎を呼んだ物語もこれにて終幕となります。


何故彼ら４人が誰もいない地球に残ったのか、
いや残されたのか。


そもそも何故人間だけが消えてしまったのか。


謎の白髪の紳士や、
ファントムの謎。


そういった今までの伏線を一気に、
そして滞ることなく解答が展開されていく様はまるで綺麗なパズルが決められた場所に入っていくような

不思議で、
背筋がゾワっとするような感覚に襲われます。


今までのゆっくりとした展開が嘘のように、
まるで止まった時間が動き出すように物語は終焉に向かって進みだしていく訳です。


懐かしく心温かい物語の結末はやはり心温かく、
自分達が忘れていたものを思い出させてくれる、
そんな素敵な結末になっています。


是非、
興味が沸いた方は１巻から手にとってみることをおススメいたします。


最後に、
引き伸ばすことも無く、
とても上手に纏め上げた作者は本当に素晴らしいと思います。


この作品は自分の中で、
手元において気が向いたときにふと読みたいシリーズ１位でした。