不都合な真実

業界の利権構造が複雑に絡み水素ムラなるものが存在することはわかりましたが、
下記のような技術的・経済的な不都合な真実についての詳しい記述はありませんでした。

・現実的には、
水素は化石燃料から作られるので、
脱化石燃料にはならない。

・電気分解方式はコストの割にはエネルギー効率が悪く、
商業化の目処はまったく立っていない。

・日本国内の水素ステーションの1基あたりの価格は6億円程度であるが、
既存のガソリンスタンドと同様に3万5000件程度を設置しようとすると20兆円以上の新規投資が発生する。

・先進国はおろか、
今後、
自動車販売の主戦場となる進展国でのインフラ整備の見通しは全く立っていない。

・トヨタ、
ホンダが圧倒的な競争力を誇るが故に競合他社が参入せず、
インフラ整備が進まない。

・水素の液化貯蔵には-250℃程度での常時冷却が必要であり、
その際に莫大な電力を要する。

・水素の金属脆化や漏洩防止のためにガソリンなどに比べて設備の寿命が短く(数年)、
定期的な保守・交換を要する。