校正の力は現代にこそ必要
本作りの過程の中で決して表舞台には立たない校正者の実情と在り方について、
自身の経験から得た理論をまとめた内容。
校正技術体系を理論化したものではなく、
「言葉」そのものが持っている本質について作者の哲学を展開している。


言葉は作者の意図と離れたところで、
独自の意思と人格を持っている。
本来はこうありたかったという思いを持っている。
校正者はその声を聞き、
言葉が本来の姿でイキイキとしていられるよう整えなければならないという。


私はここを読んで、
これまで感じていたもやっとしたものがスッと腑に落ちた。
メールで込み入った事情と微妙な心境を書き送った時、
意図した通りに伝わらず誤解されてしまうこと。
他の誰かが作成した企画書やwebページ草案を読む時に、
言いたいことは分かるが、
どこかぎこちなく収まるべきところに収まっていないと感じること。
こうしたことは、
言葉自身が「こうありたかった」という状態からずれている時に生じる違和感だったのかもしれない。


適切な校正が入ると、
そのようなずれが修正されて言葉は息を吹き返す。
そして読み手の心にすんなりと受け止められる。
神話や伝説、
伝承の中には言葉は強い霊力を持つとされる件が多々ある。
祝詞(のりと)、
呪文という単語にもその力の強大さが現れているし、
英語でも呪文は spell である。
言葉は人に届き、
人を操作するので気をつけて使えという先人の教えなのかもしれない。


ここでさらに気づく。
ブログやSNSの炎上。
気軽に生み出した言葉が作者の意図とは違う力を持ち、
多くの人を傷つけたり憤慨させたりしながらインターネットの世界で、
即ち世界中で暴れまわっている。
言葉の力は健在なのである。
いや、
むしろ翼を得てより速く大きくなったというべきか。
この本の作者はそうした言葉たちは適切な校正を受けず解き放たれてしまったものとしている。
誰でもが世界に向けて言葉を簡単に発信できる今こそ、
校正の力を身につけ言葉を健やかに整えることが求められているのではないかとこの本を通じて感じた。
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