相談員になったら

2007年出版で、
届いたのは2011年の第2刷版。

2007年以降の情報もあるので多少改訂されたものと思われます。

内容的には企業や大学の相談員向けのものになっています。

何がセクハラか、
被害者はどのような被害を被るのか、

なぜ被害者は断れないのか（セクハラ神話）などを説明してくれます。

その上で相談員はどのように対応するべきかを教えてくれます。

相談員は相談者の側に寄り添うべき、
被害者と加害者の対応は別々の人がすべき、

対応を決めるのは相談者であり、
相談員はそのサポートをすること、
等々。

色々と勉強になります、
相談員が二次被害の加害者にならないようにしたいものです。

「対価型/環境型セクシュアルハラスメント」というのは初めて聞きました、
参考になります。

著者はフェミニストカウンセラーのようですが、
男性へのセクハラにも一応言及されていますので安心。

薄い本ですが、
簡便でこれから相談員になる人や、
初学者にはよい本だと思います。

深く勉強したい人もこの本の中のキーワードを調べていけばそれなりに勉強になりそうです。

参考文献リストもついてます。

「矢野事件」「横山ノック事件」が懐かしかった。

被害者の傷が癒えていることを願います。