読み物としてだけなら・・・

以前に別シリーズを読みました。
その頃と変わらない構成で、
まだ延々と続けているのはどうかと思います。

読み物としては楽しいかも知れませんが、
薄い内容です。

誰でも知っている人気商品を「絶対買ってはいけない」とあえて目立たせ、
興味をひかせる手法はあいかわらずですね。


このシリーズで著者の言いたいことは、
合成甘味料や保存料、
カラメル色素などの身体に悪いと思われる食品添加物の含まれている加工食品は控えよう、
ということだけです。
それ自体は間違ってはいないのですが。

実際に著者が成分分析したわけではなく、
商品パッケージに書かれた成分表示を見て書かれただけのものですので、
言ってみればこの程度の内容なら誰でも書けてしまいます。

また、
原材料の産地は問題にしていません。
あくまでも食品添加物に限っての話です。

中国産の食材がメインに使われていても、
おかまいなしで「おすすめ」となっています。

添加物の多い食品は著者の舌がしびれたので良くない、
など感覚的な記述も何度かあり、
いかがなものかと思います。


加工食品、
特に食品添加物の安全性を気にされるなら、
もう少し専門的な書籍で知識を得たほうがいいですよ。
この本で全ての食品の安全性が理解できるわけではありませんので。

著者ももっとまともな本が出せる知識を持った方だと思うのですが…