ハイジャック事件を扱った書き下ろし作品

Oxford Bookworms LibraryシリーズのStage 3（1,000語レベル）
語数　8,685　　　　　　　　　　　YL 3.3

本書は、
OBWシリーズでお馴染みのTim Vicary氏による、
ハイジャック
事件を扱った書き下ろし作品である。


108人の乗客と５人の乗組員の乗った飛行機がハイジャックされた。

ハイジャック犯たちの要求は、
以前飛行機に爆弾を仕掛け、
30年の罪に
問われ投獄されている仲間２人の釈放だった。
犯人たちは、
ハイジャック
した飛行機の目的地を、
その刑務所のある国へ行き先を変えさせ、
そこで
仲間を乗せるように要求してきたのだった。


ハイジャック犯の仲間が収容されている刑務所のある小さな国の首相は
Helen Sandbergという女性であり、
犯人の要求をのむのか、
厳しい決断
を迫られることに…。
乗客には他国籍の人も多く、
特にアメリカやイギ
リスといった大国の乗客が多かった。
そして、
この両国の大使も首相の
元に向かっていた…。
一国だけの問題でない状況を抱えていたのだった。


最初は犯人の要求を突っぱねていた首相だったが、
乗客の一人が殺害さ
れてしまう。
そして、
実はこの飛行機には、
首相の夫であるCarlが乗客
として乗っていたのだが、
その素性を犯人に知られてしまう…。

首相は、
Colonel Carterの提案した作戦に全てを託すが…。

果たして乗客の命は？これ以上の犠牲者は防げるのだろうか？

ストーリー自体も無理がなく、
展開も速すぎず遅すぎずちょうどいい。

Tim Vicary氏のえがく世界に浸りながら読み進めてみてください。

OBWのStage 3の中でも読みやすい作品です。