“輝く13歳”

タイトルを直訳すると、
『いつまでも輝いていて』。
歌から引用したのか。
一言でいうと、
この物語の登場人物たちは、


『みんな、
苦しい恋をしている』ってことかなぁ。


カバー絵の男の子が中二の駿人。
この子の想い人・叔父の優士20代後半が主人公。

駿人にとり叔父の優士の存在は実の母親以上に大きく、
ただその感情が“恋”という形になってしまう。

駿人はヤンキーというより恋心爆発の、
泣きそうで泣かない、
揺れに揺れてる13歳。
でなくとも中二という反抗期+思春期+同性+…。

普通なら家族が鬱陶しい、
それプラス家族を好きになってしまった。
だから髪を金に染め…。

あっ、
だからSTAYGOLD?!

一つ屋根の下には優士とその弟(コウ・彼女取っ替え引っ替え、
超軟派)と優士の義理の姉の子供たち・駿人と菊花、
この四人が暮らしているわけですが…。

1対1のラブストーリーではないので、
ご飯とかお風呂とか菊花の幼稚園とか、
ありとあらゆる日常場面が出てきます。


何より各話、
場面ごとに視点が複雑に替わります。
優士や駿人はもちろん、

例えば、
駿人のクラスメイトの女子。
事実と妄想を駆使して、
いつか自分は駿人と恋に堕ちる、
とか
例えばコウの友人。
中学の頃からコウに何年も秘めた想いを抱いていたのに、
コウから自分の甥がゲイかもと気軽に相談されて撃沈したり…。


今回対極カップルではなく、
年の差ラブですね。

甥に告白された叔父の優士は駿人の覚悟を決めた行動にたいして反応がいちいちベタです(苦笑)。

駿人のほうがしっかりしているかも。

アワアワする優士の明日はどっちだ?!
まだ、
1巻なんで具体的なラブ発展していません。
説明調になり、
回想シーンも多くなっています。
でもこれはいかに駿人が幼い頃より優士を慕っていたかのシーンですから必要だと思います。

1巻は序盤で登場人物たちの気持ちの矛先が複雑に交錯してるのですが、
2巻以降で甥・駿人×叔父・優士になるんでしょうか。
(ここは大変重要なポイントです。
すきあらば、
駿人は優士のちゅ―を奪い、
この勢いは攻体質ね)