小さな建築の発想と試み
「『小さな建築』であるはずのものの世界が、
開かれる。
二重性によって、
回転によって、
曲面によって、
小さくても大きなもの、
閉じていても開かれたものが出現する。
このようにして『小さな建築』が大きな世界と接続され、
身体というちっぽけなものが、
再び世界と結ばれる。
『小さい』がゆえに世界と結ばれる。
そのことだけを僕は伝えたかった」。


世界的な建築家、
隈研吾の本。
小さな建築についての自身の思想と、
それに基づく試みを紹介している。


市街の85%が焼けた1666年のロンドン大火災後、
復興によって低層木造住宅が立ち並んでいた街はレンガ作りの建物と大通りによって生まれ変わる。
その影響はパリにも波及する。
1755年のリスボン大地震も装飾より強く合理的な建築への流れを作る。
1871年のシカゴ大火災も不燃化建築推進(シカゴ派)へのきっかけになり、
20世紀初頭のモダニズム建築へつながってゆく。
建材や技術の進歩がそれを支える。
一方、
郊外に家を建てるという発想は20世紀の発明で、
それ以前は金持ちや豊かな農家以外はそのようなことはなかった。
これによって労働者はローンと共に家に縛り付けられることになった。


「主体が小さければ小さいほど、
逆に、
その主体にとって、
世界は大きく、
豊かで、
多様性に満ち満ちたものとして出現する」。


元々20世紀以降の建築のあり方に疑問を持っていた著者は、
東日本大震災をきっかけにその思いを強くする。
大きな建築の設計は法規制や制度など様々な問題が絡むのでフラストレーションがたまりやすいというのもあるようだ。
ウォーターブロックの実験住宅。
薄い石やアルミを使ったもたれかけ構造のカードキャッスル。
ペーパースネーク。
ハニカムパネルでビルを覆う。
グラナダのオペラハウスや浅草の観光文化センター。
積むから織るの発想へ。
セラミック・クラウド。
布の洞窟。
傘のドーム。
フランクフルトの膨らむ茶室。
本書には、
著者がこだわった、
「小さな建築」と関係する斬新なアイディアの構造物が次々登場する。


「日本人は、
構造的合理性の追求より、
ディテールを美しく磨き上げていくことに興味があった。
今も昔も、
日本人はシステムの合理性より細部にこだわるオタクなのである」。
小さな建築 (岩波新書)

その他の感想

さすがは三菱電機!
絶対ハメた方がイイよ
重宝しています
カナブーンはカッコいい
暖かい季節がきて、クルージングに出るのが楽しみです。
速乾性は期待外れ
終末映画好きな人にお勧め!
プレゼントにも使えそうです。
まさに完全習得でした
辛ウマ!
使用感が良い( *’w’)b
息子が使ってます。
一見、使えそうなのに…
N-OUN に付けました
既存ユーザーはご注意!!
守護龍青眼を組む方必見
楽しみにしています
日本人なら聞くべし!!
太平洋戦争の概要版
ちょっと贅沢なフライパンカバー
2012年、尾張小牧組&胡魚編
ピュアリティ至上主義
POPカントリーのメインストリーム
タバコについての、医学者ではなく経済学者による最高の書
アレンジが上手い
買って損した気持ち
専門書的な。
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基本から
設置に難あり
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