私たちは火力発電のことを知らなすぎた

３．１１原発事故以来、
発電というものに興味が湧き、
ふと書店でこの本を見かけ購入しました。

読んでみると今まで全く知らなかった火力発電の現状や未来について淡々と書かれており驚きの連続でした。

例えば「火力発電はＣＯ２を排出するので駄目だ」という議論がありますが、
既に火力発電所から排出される
ＣＯ２を分離・回収・貯留するＣＣＳという技術があり、
最初からＣＣＳのプラントの付属している火力発電所を
作ったり、
又は既存の火力発電所にＣＣＳを併設し連結すればＣＯ２の出ない火力発電所を作れるそうです。

ＣＣＳのプラントを作ってしまえば少なくとも火力発電所のＣＯ２問題は解決してしまうということになります。

他にも「ガスコンバインドサイクル（ＧＴＣＣ）は発電効率が６０％を超える（原発は発電効率３０％）」ということは知っていたのですが
さらにその先を行くトリプルコンバインドサイクル発電というものが研究されており発電効率が７０％を超えることになる
であろうということです。
詳しいことは本書をお読み下さい。

火力発電と一言で言っても実際は奧が深く多種多様であり、
危険性の高い原発とは違い、
信頼できる発電技術であることが
この本を読んでわかりました。
興味のある方は是非御一読下さい。