泳いだこと無い人から水泳を習っているみたいな読後感
 自分も初芝の何百万分の一の大きさの小さな会社の社長だが、
社長業についてなら少しはわかる。
このマンガで描かれているのは社長業ではない。
広兼氏の考えた空想の社長業だ。
社長として島が仕事に取り組む姿が描かれていない。

子会社の社長になった部下の造反についても、
「出世コースからはずされて恨みに思ったから」だけではないはずだ。
造反した部下にも子会社の社員と家族の生活がかかっているのであり、
親会社の社長レースに負けてメンツをつぶされたそんな程度でひとつの会社が動くわけがない。

 また島は女秘書とあってすぐにキスをしているが、
通常秘書は会社のほぼすべての秘密を握ってしまうので、
そう簡単に手を出せない。
別れるとき大変だからだ。
だから中小企業では通常社長の嫁さんが秘書かつ経理部長をやる。

 広兼氏のマンガはすべて仕事について肩書きと人間関係でとらえようとするところがある。
これは団塊の世代の特徴だろう。
「遅れず休まず働かず」という言葉があったくらいで、
一流大学の入試を突破した後は、
大学で最低の成績をとっても一流企業に入社でき、
入社後も「自分は一流大学卒業だ」といっていれば「学閥の力」で同じ先輩の大学が引き上げてくれて、
仕事しなくても出世できたらしいから。
そして結果落ちこぼれても、
「子会社の役員」「窓際族」として、
立派な給料はもらえるのである。

 結局広兼氏は典型的な一流大学一流企業ルートの団塊の世代の価値観でマンガを描いているので、
仕事に目がむいていない。
というか、
仕事をちゃんとしたことがないので、
彼の描くサラリーマン世界は好き嫌いとか陰険なポストの抗争とか不倫とかどうでもいいストーリーばかりになる。
はっきりいってビジネスマンガではなく、
レディースコミックの世界である。
このような作品がビジネスマンの手本としてバブルのころちやほやされていたと思うと、
恐ろしい。
韓国では「将太の寿司」がビジネスマンの手本になってブームになっているらしいが、
将太は仕事に真剣に取り組んでいる分、
まだ、
理解できる。

 今の世代は仕事に真剣にとりくんでいなければ出世できない。
昔は「銀行は出世が学歴できまる」といわれたらしいが、
それも過去の話だ。
社長 島耕作(1) (モーニングKC)

その他の感想

リアリティ
のび太くんになりきれます!
臭いよりも・・・
いつまでも読み続けられてほしい一冊
中身ちゃんとしてます。
腹巻デビュー
LED小型マイクロスコープ
ぜひ読んで、すぐ実践してみてください
12本のシリーズの折り返し地点
楽しみにしていた
よく出来ているとは思うがコスパは良くないです
写真画質は良いが、プリントコストは高い。
ブルータス2014年5/15号は、居住空間学2014 愛用する部屋。を特集しています!!!
Dr.AAA
水筒!
生態系を作った立役者達の話 〈大学教養レベルの生物学の知見を通して〉
かなり固い。
追悼と穏ヤカナ眠リは良い
手首の痛みが軽減しました
5歳の息子用に購入
電源コードのとり回しに
秘密兵器ゲット
Photoshop Elements 12 マスターブック
この本のアプリがあります
形状が写真と違う
穴があいていました
個性的です
科学的警告の書
ショギンクに最適!!
戻る