唐突なゴールという説得力。

本当にこの巻の終盤までは、
いつもの期待を上回るような葛藤の絵姿も、

戦術的な部分も、
サポーター視点も、
なんだかいつもとえらく違うたよりないクオリティだなと思って読んでいた。

あのゴールまではね。


ああいうゴールは、
唐突で脈絡もなく、
だが実に、
震えるほどにリアルだ。

試合においてどうしたらいいというそこまでのかみ合わない感覚はいつか、
そして幾度となく見てきたことだけど、

そんなものを乗り越えてくる説得力、
それがあの一本のシュート。

そこだけで納得した。
満足した。
期待も続いた。
（でもいつもあれやっちゃだめよ。
）