SATなどの標準テスト受験準備用英単語学習帳

　　アメリカのSAT,GREなど大学／大学院受験必修英単語3000語をABC順に並べた英単語学習帳である。
各項目は見出し語、
発音、
意味説明、
用例からなる。
練習問題は一切つけられていない。
最大の特徴1954年以来、
改訂と再編集の長い歴史をもっている信頼性の高いロングセラーであること。

　　わが国の大学受験用英単語集と違って、
alternate、
issue、
など、
彼等の常識レベルの基本単語は収録されていない。
hoary(white with age)、
melliflous(flowing　smoothly; smooth)、
noisome(foul smelling; unwholesome)、
viable(capable of maintaining life)などという日本の平均的大学生の知らないような単語がズラリと並んでいる。
各ページ10語余の単語中普通の日本人の見覚えのある単語はせいぜい2,3語というところであろうか。

　　同じ著者による姉妹書の一つが「Basic Word List」。
これはA Pocket Guide to Vocabulary3000語のサブセット 2000語が50リストに分けて提供され（ABC順）各リスト末に復習用の同義語テストがついていて便利。

　　ただ、
高品質ボキャビルのための中長期的戦略には多読と英語史の知識と語源の知識もいる。
語源欄の充実した英和／英々辞書、
語源辞書（C.Watkins著「THe AHD Dictionary of Indo-European Roots」、
研究社「英語語源辞典」など）、
コーパス（大規模用例集、
Oxford Advanced Learner’s Dictionaryをこの目的に流用中）が欠かせない。
英語地力差の大半は語彙力の差というからボキャビル戦略は重要だ。