入門から上級者まで幅広く使えるが、入門書として最適。

魔術関連本は流通数の少なさもありプレミア価格のものばかりで、

そして安価で流通しているものは内容がそれなりですが、

本書は、
（現時点で）安価にして、

そして魔術について初心者にも分かり易く説明しつつ、
上級者でも参考になる本である。

ただ、
書いてある事は基本事項なので、
「入門書」として読んだほうが適切だろうし、
そして、
入門書としてこれ以上分かりやすい魔術本はないのではないだろうか？
魔術に白も黒もないことや、
召喚と喚起の違いなど、
一般的に勘違いされがちなことについての説明もきちんとされている。

もっとも、
隠喩的な表現が散見され、
魔術界の隠喩を知らない人には理解できない箇所が随所にあるので、
その点で星１つマイナスしました（例えばＰ77の「透明人間になる」のくだりは、
文字通りの意味ではなく、
「目立たないようになり、
結果、
例えば学校でイジメを受けないようになる」といった意味に近いので、
そういった隠喩表現に気づく必要があります）。