この本は物語です

この本の中に引用文がよく出てくるのですが、
その中で特に気に入った文が

「大木が倒れ、
地面に衝突する荘厳な眺めや音を楽しむ余裕を持ちましょう。

　それは、
あなたの仕事のご褒美の一つなのですから。
」

仕事としての伐木は僅かな期間しかありませんが、
この一文でなにやら気持ちが
切り替わったような気がしています。


本の中に写真はありません。

文章とイラストだけです。

このイラストがまたいい雰囲気を醸し出しているのです。

英文を和訳した文章であるためか、
微笑ましい表現が多いのですが、

かえってこれが堅苦しい指導書から物語のようにさえ錯覚してしまう。

そう、
これはアメリカに住む木こりの物語なのです・・と言いたい。


造材と言えば今では機械化されていますが、
機械での造材は出てきません。

あくまで人間主体の造材術ですので、
知識として身につけておきたいものです。


最終で薪作りまで書かれていますが、
自分自身がこれまでやって来たことが
確信へと繋がる内容で、
嬉しくなってしまいました。