年長の方に生き方や世の中を聞く機会

最近の自己啓発系の本を読むとだいたいがその著者の年齢は若く、

このテのジャンルの本の読者が、
戦前の年長の方から、
生き方や世の中について
お話を聞く機会自体、
あまり多くないんじゃないかと思います。

しかしお話を聞くにしても、
ただ人生経験が長ければ良いというものではなくて、

若い世代の人が受け入れられるバランス感覚が必要だし、
場合によっては
読者に向けた説得力という意味で著者には社会的成功も必要かもしれません。


そういう根っこのしっかりした方のお話だと感じています。

全般的に、
心が楽になったり、
豊かに生きるための生き方について書かれている
本ですが「徳」というものを、
頭を下げてありがたく学ばせてもらっている、

そんな気持ちにさせてくれる実のある本だと思います。


個人的には、
「自分」の解釈で、
自分の自は自然＝天という意味で、

”自分とは天から分かれた存在なんだ”という説明が感動的でした。