日本はかつて、禿山だらけだった
日本における森林の役割と変貌の歴史を紹介し、
この資源をどのように守り活用してゆくべきか説いている本。
著者は、
砂防学会や日本森林学会などで会長を歴任しているキャリアを持つ。


昔の日本では、
燃料も建材もひたすら木材が頼みだった。
落葉落枝や下草などは肥料に使われる。
この結果、
山林は次々伐採される。
製塩、
製鉄、
陶磁器生産も、
燃料として大量の木材を使う。
人口が増えるにつれて、
禿山が増え、
それが自然災害の深刻化にもつながった。
一方、
花崗岩は砕けやすく、
河川を通じて海に流入して砂浜になる。
飛砂被害も増える。
河口閉塞も発生する。


かつては里山として集落と一体となった貴重な資源であり、
厳しく管理されていた森林。
しかし、
近代に入って国産木材の消費は激減する。
禿山は木々に覆われた山々に変わり、
森林の水源涵養能力は高まり、
水質浄化の機能も改善したももの、
林業の低迷によって今度はかつての里山が荒れ果てる。
鹿の被害も深刻だ。
海への砂の流入も減ったことが、
海岸の深刻な浸食被害の背景にある。


クロマツを中心とする海岸の林が果たしてきた役割も重要だ。
飛砂や海風対策だけでなく、
10mくらいまでのものであれば津波のエネルギーを減衰させて速度も低下させる効果がある。


森林行政に眼を移すと、
江戸時代においても森林資源保全の重要性が強く認識されており、
1666年の諸国山川掟の発布をはじめ、
土砂留奉行の設置等いろいろな政策が行われてきた。
明治以降については、
1897年の森林法、
1964年の林業基本法、
2001年の森林・林業基本法の3つの法令が曲がり角になっている。


このような時代の変化や森林の歴史を受けて、
著者は「護る森」と「使う森」があると語る。
前者は生物多様性保全を中心とした保護区であり、
後者は積極的に人の手を入れることで森林の多面的な機能を発揮させるようにするための森である。
森林資源が、
海岸をはじめ自然や生態系と大きな関係があることを示すと共に、
日本人と森の歴史やこれからのあり方についての啓示も与えてくれる一冊。
森林飽和―国土の変貌を考える (NHKブックス No.1193)

その他の感想

データ保存用として使ってます
読みづらいが、効果に期待する
ふっくらして美味しい!
すげえ!メチャきれい!!
持田あああああああああ!!!
あかぎれ対策
安いが使用感は良い
たまにしか使いません
普通にダメでした
お気に入りの歌手の写真のコラージュ作りが、素敵に出来ますよ(^^)d
シャーラーにも
しっかりファンの意見を聞いてくれて嬉しいに限る
かわいいですが、、
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