飛行機に興味のある方は是非ご一読を。
 設計者である堀越二郎氏の筆になる零戦に関する書籍は、
評者が知る限りで本書を含め3冊(他の2冊は、
奥宮正武氏と共著の「零戦」、
雑誌「丸」の連載を編んだ「零戦の遺産」)が市販されている。


 本書はオリジナルが1970年に出版された一般向け新書シリーズである「カッパブックス」という成り立ちから、
3冊の中でももっとも平易に書かれている。


 しかしながら、
その内容は「零戦」という飛行機の開発に関して、
要求仕様からこれを実現するためのアウトラインの作成、
課題の抽出、
各種トレードオフ、
試作、
不具合の対策といった、
システム開発のプロセスを克明に記述したものとなっている。


 加えて、
これらの記述を通じて飛行機の設計とはどのような行為なのか、
いかなる制約条件や二律背反が存在するか、
といったことを具体的に説明されており、
堀越氏がどのような思考プロセスを経て「零戦」という稀代の名機(あえてこう言ってしまおう)を実体化していったかが追体験できる、
大変優れたシステム開発の教科書となっている。


 これらの技術的記述の合間に、
当時の会社員生活や社会情勢なども描写されており、
また試作一号機が初飛行した際の感動や、
やがてそれが特攻機として多くの若者を道連れにしたことへの悔恨など、
零戦の開発を通じて堀越氏が何を感じたかといった記述も豊富である。


 穿った見方をすれば、
先日公開が発表された宮崎駿氏の新作映画に当て込んだ再販企画かもしれないが、
とくに飛行機の設計に興味を有する方には是非読んでいただきたい好著である。


 また、
「風立ちぬ」をご覧になる方は、
本書を読まれてから映画館に行かれることをお勧めする。
冒頭に述べたとおり、
堀越氏自身による著書はそれほど多くないので、
宮崎氏が映画のシナリオを描く際に本書を参照した可能性は非常に高い。
また、
飛行機に関する基本的な知識を持っていない読者を前提として著されているため、
一般のジブリファンにも容易に読むことができると思われる。
以上の理由から、
本書を映画の背景を予習するための最適な資料として推薦する。


 本書を読んでおけば、
映画を数倍面白く観られることを評者が請け合う。
零戦 その誕生と栄光の記録 (角川文庫)

その他の感想

是非 そばに
歴史の盲点
やっぱり、これ!
一日で・・・
そば粉の定番になります
使い始めはよかったけれど
¥8000を割った時点でゲット
一度視ただけでは、良く判りません。何回か視てみると、良くわかります。
全体像を掴むには。
小畑&大場コンビのファンとして
底冷えするタイル床の風呂に最適!
この本の信憑性如何に?
半身浴の代わりに。
他店で購入
ソ-ラ-時計としては安くて良いね
色違いが欲しい!
履きやすい。買って損はしない。
耐熱??
良い出来だと思います
さすがTUMI 素晴らしい!
軽くてポケットが多く機能的
プライバシー保護
軽い着心地!
企みに満ちた「心の哲学」
仕事、人生に役立つ一冊です!
これがあれば他になにもいらない
古き良き正統派の女性Voロックを受け継ぐ
あまりのレビュー数の少なさに
バケツパフェ用にGOOD
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