アリプロの多彩な世界

　ALI PROJECTのオリジナルニューアルバムということで、
私も現在繰り返し聴きながらこちらのレビューを書いております。


　出色だったのはやはりと言うべきか、
アルバムタイトルと同じ読みの1曲目「リュウコウセカイ」と、
初回限定版に付いているDVDにMVが収録されている2曲目の「茸狂乱美味礼賛」ですね。

　1曲目にインパクトがある曲を出すのはセールス的に定石ですが、
今回も「リュウコウセカイ」がアリプロ色が良く出ています。
これは曲調的に黒アリか赤アリか悩みますけど、
歌詞からすると黒寄りですかね？
　2曲目の「茸狂乱美味礼賛」は曲調がアリプロお得意の退廃的な雰囲気で、
MVのそこら中登場する茸と妖精アリカ様、
そして後半で登場する生首と、
イメージはまさに「神秘と毒」です。
タイトルが過去のアルバム「Dilettante」の収録曲「人生美味礼讃」に似ていると思った方も多いと思いますが、
曲も「Dilettante」の雰囲気に似ている感じがして、
やぱり意識して作ったのかなと思いました。

　他にも「Lolicate」の勇ましいメロディー、
「赤い蝋燭と金魚」の童話をモチーフにした悲劇的な曲調など、
多彩な曲が展開されまして、
アリプロの世界の広さを改めて感じました。


　9月にALI PROJECT 2014 流行世界感染TOURがありますが、
このアルバムの収録曲を軸にどんなプログラムと演出になるか、
楽しみでなりません。