クルーグマン、世界大不況について語る
「われわれがしなければならないことは、
明らかに大恐慌からわれわれの祖父が学んだ教訓を再度学ぶことである」。


本書は、
1999年に出版された「世界大不況への警告」の改訂増補版であり、
約4割が昨今の状況を踏まえて加筆されたそうだ。
特に、
「第7章:グリーンスパンのバブル」「第8章:影の銀行」「第9章:恐怖の総和」については、
今回新たに追加されている。


本書によると、
クルーグマンは、
1999年の時点で90年代のアジア通貨危機をアジアだけの問題とみなすことに警告を発しており、
本書を改訂増補版として出した背景には「あの危機は現在進行中の世界的な経済危機のリハーサルのようなものだったのだ」というのがあるようだ。


したがって、
特に第6章まではメキシコの通貨危機とか日本がはまった流動性の罠やアジア通貨危機などの話が中心である。
多少まどろっかしく思うかもしれない。
しかし、
このアプローチによって最終的に過去のケーススタディや経済原則を踏まえて今回の危機の特徴を改めてざっと眺めることができるようになっている。
よって、
現在の世界的な経済危機からの脱出のために著者が最終的に示している処方箋には特殊なことは書かれていないのだけれど、
どうしてそうしなければならないのかという点については説得力がある。


「皮肉屋たちは、
グリーンスパンが成功したのは株式市場のバブルを住宅バブルに取り換えたからだったと指摘しているが、
その見解は正しい」。


ノーベル経済学賞を受賞したクルーグマンだが、
その説明は相変わらず分かり易くてピリッと辛い。
尚、
広く一般向けに書かれているため、
本書を読むためには特別な前提知識は必要ない。
世界大不況からの脱出-なぜ恐慌型経済は広がったのか

その他の感想

しっかりしたプラスチックバット
物凄く好みだった。
定番商品です。20セット品(買い合わせついでに)を購入
「文明崩壊」の日本語タイトルは誤解を生む
厚みがあり、やわらかな肌触りです
すばり学びたい事がちゃんと説明されてました。
裏表紙に注目です。
キャスター付きでこの値段は大健闘
高い品質。振動対策もされているので★5コ
動物と植物中心の絵なので、塗っていて落ち着きますね。
しっかりした作りで大満足です。
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