身近にある歴史的建造物

古墳は本州以西には、
小さなものまで含めると、
本当に身近にある歴史的建造物です。
本書は、
歴史の専門家や歴史マニアでではなく、
ごくごく一般の方のための古墳解説書であり、
今住んでいるところから日帰りで、
あるいは、
生まれ故郷や旅先でほんの少し足を伸ばして古墳を訪ね、
今の日本が出来上がったころの歴史と地形に思いを馳せるためのガイドブックです。
全国から選ばれた古墳を、
古墳研究で著名な著者とぽっと出の担当者が探訪します。
二人の軽妙な掛け合いの中で、
それぞれの古墳の歴史や発掘に纏わる話し、
埴輪などの副葬品が紹介されていきます。
簡単な交通手段や古墳周辺の癒しスポット、
関連したお祭りなんかも紹介されていますので旅行のガイドブックでもあるのですが、
なにより、
長年古墳の研究をされた著者の言葉は古墳や日本の歴史への愛情に溢れていていて、
読者は一緒に出掛け、
その場で先生の話を聞いている気になります。