進化したLOUDNESSの傑作

昨年30周年を迎え益々活動が活発化している日本メタル界の重鎮にして世界に誇るLOUDNESSの1年ぶりになる新作です。
個人的に前作「eve to dawn」が気に入ってるだけに今作はどんな作風なのか非常に楽しみでした。

一通り聴いた感想としては曲がよくリフが格好いいと言う事です。
前半はヘヴィかつ疾走系の楽曲で後半はややミディアム系な楽曲と言った感じでしょうか。
しかしだれる事なく聴けました。
特に前半の楽曲はファンなら熱狂する事間違いなしでライブで威力を発揮すると思います。
全体的に楽曲がよく練られてると感じました。
ストレートな楽曲に目がいきがちですが、
ミディアムな楽曲も自然と体がリズムに乗ってくる程です。
多彩な楽曲で構成されてます。

全体的にもろに80年代のLOUDNESSではないですが80年代かつ現在進行形のLOUDNESSが絶妙にマッチしてます。
聴いていると「おっ」と思わせてくれるフレーズがあります。

山下昌良氏作曲の「Memento Mori」なんて「Tunder In The East」や「Lighting Strikes」に収録されてても不思議ではありません。
もろにプログレで山下昌良氏が作曲したとすぐに分かります。

初回限定特典の楽曲もヘヴィな楽曲でいいですよ。
ファンなら是非とも初回限定盤を入手したいですよね。


演奏面でも各メンバーの技巧も存分に発揮されてます。
サウンドも素晴らしい。

特に高崎晃氏は若い頃に回帰してるかの如く弾きまくってます。
80年代の様な構築されたギターソロではないが感情が赴くまま弾き倒してます。
超絶ギターソロにフリーキーはメロディ弾きとリフかつリード、
ナチュラルトーンでのエモーショナルなフレーズと変幻自在です。
フレーズを弾く技量も凄いが思い付く発想力は更に凄く誰かのパクりや物真似でなく完全な高崎晃と言うオリジナルと言うのが最大の武器でしょうね。
単なる速弾きで自己満足してるギタリストには到底及ばないレベルです。
サウンドも一級品です。
こんなギタリストは日本にはいないですよ。

二井原実氏も絶好調ですし鈴木アンパン政行氏のドラミングも素晴らしい。
スラッシュ系を得意とする鈴木氏ですがミディアム系のナンバーもパワフルで素晴らしいドラミングです。