芝居の如きリズムで語られる天才処刑人の話
清末の中国。
山東省高密県。

西太后にも目をかけられた天才処刑人の趙甲。

都で数多の処刑を手がけた男が、
故郷に戻り、
自分の親戚の処刑を手がけることになる…。

伝統劇「猫腔」の口上まじりの、
小気味良いリズムでつづられる、
中国現代文学。


天才処刑人のお話ですので、
さまざまな中国の処刑が描かれます。

頭を金具でしめあげる「閻魔の閂」、
処刑人の胴を切る「腰斬」(上半身だけしばらく生きていたりするらしい)…。

身体を小刻みに斬っていく「凌遅の刑」はおなじみの(?)中国の処刑法ですが、
天才処刑人の手にかかれば、
その腕によって、
五百刀ちょうどで罪人は絶命し、
時に、
処刑は一幕の芝居となる…。
芸術的たらんとする処刑人の執念ときたら、
絶句ものです。

そして、
本書のクライマックスにあらわれる、
「白檀の刑」…。

用意されるものは、
極上の香油をしみこませた、
白檀の木でできた、
とがった杭……。

白檀の芳香の元、
罪人は5日は死なない、
という残酷な刑………。


文体が、
芝居の口上のようで、
その昔、
公開処刑は、
見世物であった…という雰囲気が、
伝わって参ります。

処刑人の、
残酷な美学と天才的な技術……。

ううむ…。
なんだか、
興味を持って読んでしまうのには、
うしろめたさを感じるなあ…。

もっとも、
残酷な処刑を描く作品である一方で、
ホラ話のような軽さがあり、
登場人物もどこか戯画的。
ラストはとりわけ、
けたたましく音の鳴り響くお芝居のよう。

文学作品よんだな…という印象です。


それにしても、
内容に比べて、
単行本の表紙の猫の絵、
可愛すぎ…。
白檀の刑〈上〉 (中公文庫)

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