信用とお客を大切にした稀代の技術屋
著者は、
1964年に本田技研工業株式会社に入社、
創業者・本田宗一郎の薫陶を受け、
一担当デザイナーから経営的立場まで、
幅広いデザイン活動や商品開発に携わった岩倉信弥さん。


冒頭で本田の考え方として、
「言葉や文章には嘘があっても、
製品には嘘がない」(16ページ)という言葉を紹介する。

自動車とITという違いはあるものの、
技術者として同感である。

ただ、
今時の年長者として「言葉や文章による嘘」をつく必要があるのも、
悲しい事実ではある。


本田が、
便所に捨てられてしまった外国人バイヤーの入れ歯を、
自ら“くそ壺”に入って回収するというエピソードが凄い。
本田は言う。
「「臭くて汚いくそ壷に喜んで入ってくれる人間などいるわけがない。
かといって金で面をはたくような真似もしたくない。
俺だってイヤだがここは俺の出番だ」(28ページ)。
年長者はこうでなくては。

こういう行動をとる経営者が、
「課長、
部長、
社長も、
包丁、
盲揚、
脱腸も同じだ。
要するに符丁なんだ。
命令系統をはっきりさせるために符丁があるんで、
人間の価値とは全く関係ない。
人の偉さというのは、
いかに世の中に奉仕したかということだ」(57ページ)と言うと、
言葉に凄みが増す。


本田が「科学技術に優先するものは人間の正しい思想だ」(61ページ)という言葉を残している。
ITの最先端に身を置く者としては、
この言葉には重みを感じる。

もしも強力なハッキング技術を開発できたとしたら、
その技術を公開するか、
ビジネスマンとして商品化するか、
ここで人間としてのモラルが問われる。


本田は言う。
「私たちがやる仕事はそこに需要があるかつくり出したらつくるのではない。
私たちが需要をつくり出したのである。
これが企業というものでなくてはならんと思っている」(70ページ)。
いまの閉塞した国内経済を見たら、
本田は何と言うだろうか。

本田は、
「独創的な新製品をつくるヒントを得ようとしたら、
市場調査の効力はゼ口となる」(64ページ)とも言う。
「本田は大衆とは『批評家』であり、
『作家』ではないと考えていた。
作家であるべき企業家が、
大衆に『何が欲しい?』と聞くようでは、
作家ではないと断じている」という。
1分間本田宗一郎 常識を打ち破る人生哲学77 (1分間シリーズ)

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