神経科学と自由意志をめぐる一般向け講義
 ロジャー・スペリーとともに分離脳の研究で広く知られ、
近年は倫理に関係する仕事もしている神経科学者のマイケル・ガザニガ。
本書は、
そんな彼が「神経科学と自由意志」を主たるテーマとしながら、
一般向けにわかりやすく語った啓蒙書である。

 本書の構成は以下のようになっている。
まず、
これまでに得られた神経科学の知見と自身の研究について解説した前半部(第1〜3章)。
続いて、
自由意志と決定論について論じた第4章。
そして、
心の社会性や道徳の進化を扱った第5章と、
神経科学と司法について述べた第6章、
という具合である。

 そのなかで、
著者の専門である神経科学の研究について語った前半部が抜群におもしろい。
脳は無意識かつ自動的にさまざまな処理を同時進行させていること。
また、
わたしたちが何らかの行動をなす場合、
それをなそうと意識的に考えるより前に、
その行動を引き起こす脳内活動がすでに生じていること(いわゆる「ベンジャミン・リベット的事実」)。
しかしそれとともに、
左脳のインタープリター・モジュールが後づけ解釈を行い、
あたかも意識的思考が行動の原因であるかのように受けとってしまうこと。
このあたりの議論は、
「さすが一級の研究者」と唸らせるほどの力がある。
またその筆致からは、
分離脳の研究に着手したときの興奮なども生き生きと伝わってくる。

 しかしその一方で、
その後の議論は説得力と魅力の点でずいぶん劣るように思われる。
たとえば、
自由意志と決定論について論じた第4章は、
概念間の包含関係をあまりにも安易に考えて、
あまりにも性急に結論を引き出しているように思われる。
また、
道徳の進化などについて述べた第5章も、
あくまでもパッチワーク的な議論に終始してしまっている。
ほかの論者の見解をつぎはぎしたような議論でしかないならば、
読者もオリジナルの文献に当たったほうがよいと思うだろう。

 とはいいつつも、
全体的にみれば、
本書を手にとる価値はやはり十分にあると思う。
繰り返しになるが、
神経科学の知見について語った本書前半部はとりわけおもしろい。
前半の話をじっくり堪能しながら、
後半の議論はときに軽く受け流す、
そんな読み方をしてもいい本ではないかと思う。
〈わたし〉はどこにあるのか: ガザニガ脳科学講義

その他の感想

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