この本、“ユダヤ人”のことだけを考える本じゃない
 著者はあとがきでこう書いている。

 「私のユダヤ文化論の基本的立場は「ユダヤ人問題について正しく語れるような言語を非ユダヤ人は持っていない」というものである」
 この開き直りとも謙虚とも取れる立脚点こそ著者の慧眼であり、
本書をユニークな読み物足らしめている。
その論考はまるで、
スフィンクスのなぞなぞ、
あるいは禅問答のごとくである。
“ユダヤ人”の存在は非ユダヤ人にとって「他者」そのものだ。
ユダヤ人を規定しようとする試みは、
非ユダヤ人の在りようを照射することにもなる。
著者の言葉を借りれば“私たちはユダヤ人について語るときに必ずそれと知らずに自分自身を語ってしまう”。
“ユダヤ人”とは、
とても哲学的な存在なのである。

  ユダヤ人差別は僕自身実感を伴わないけど、
例えば「在日」や「部落」差別について思うのは、
そこに「他者」に対する畏怖(および羨望)の感情が存在するだろうことだ。
「ユダヤ人が世界を支配している」といった過大評価は、
相手を心底軽蔑しているのなら出てくるはずがない。
それは明らかに、
自分の矮小さ、
「やらなきゃやられる」って感情の表れだろう。
もちろんそこには、
相手を知らないことの過剰反応もある。
ユダヤ人は国民名でもなく、
人種でもなく、
ユダヤ教徒のことでもない、
なんてことすら、
実際この本を読むまで知らなかった。

  「解」の無い謎であると予め釘を刺しつつ、
徹底的に考えること、
お座なりにまとめようとしないってことが、
他者を、
そして自身を深く知ることなんだろうな。
この本、
“ユダヤ人”のことだけを考える本じゃないね。
私家版・ユダヤ文化論 (文春新書)

その他の感想

ガイドブックではない
episode 0「クレオパトラの方舟」
効果は期待大です
気になった部分
他社のケーブルと材質がチョット異なっているのが面白い。
アイロンプリントなら布製を
初歩の入門として良いものです
意外と電波弱いのかも
だめだコリャ
良い本だけどたまに?が頭に浮かぶ
小5の息子に読み聞かせしたら…
砂鉄がついてなかなかとれない
自分は正義の味方「悪党退治」を気取る小池都知事の「偽り」!
かっ、軽い。
一言で言うと「いい」!
スタッフとファンに殺されるバンド
勝間和代『ズルい仕事術』がパクったネタ元タイトルは、秀逸!
安いのに高品質にビックリ
パステル画には必需品!
流水管が復活
もったいない何とかならんかねzzz
『美しいもの』の見本として
音声が重要だと気づかされました。
自軍の強化には最適です。
コネクタの加工精度?
もこもこかわいいあったかさ満点。
良いとは思いますが
想像以上に大きい
家庭での声かけが大事
初心者や苦手な方にもオススメ
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