進化する稲荷メソッドのヒミツとは？

稲荷氏の前書『驚きの東大合格率 小さな数学塾のヒミツ』を読み、
2冊目となる本書を読み終えた率直な感想は、
正直言って驚いた。
本書で紹介されている稲荷塾方式の中身が、

あきらかに進化しているからだ。

稲荷氏が主宰する稲荷塾は、
子供に大きな負担となる「中学受験」を目指していない。
バランスのとれた小学生らしい生活を満喫しながら、
東大・京大を狙える完璧な仕組み、

まさに灘校を超える東大合格メソッドを提供している。

東大・京大の高い合格率を誇る数学専門塾を極めた稲荷氏の次なる挑戦は、
「世界的で歴史的な貢献をする人材を育成しよう」とのミッションを実現することらしい。

その道筋を本書では惜しげもなく公開している。
（私だったら企業秘密にするだろう・・・）
数学の早期教育で生まれる時間を、
学問の基礎となる国語やコミュニケーションツールとなる英語教育に力を入れ、
グローバルな人材を育成していくという。

稲荷氏は、
伸びる小学生の特徴として次の３つを挙げている。

１．目がキラキラ輝いているか
２．集中力はあるか
３．落ち着いた雰囲気はあるか
子供が目を輝かせて集中できるのは、
おもしろいことに夢中になっているからだ。
夢中になっている子供には「努力している」とか「頑張っている」という概念はない。

稲荷塾では、
教科書に載っていないから教えないとか、
試験に出る分野だから教えるという基準ではなく、
「おもしろいから学ぶ」という方針を貫いている。

学ぶことの楽しさやおもしろさを熱く伝えているからこそ、
子供たちは自主的に学び、
成長していくのだろう。