他者を通して自己を見出す
中島敦へのオマージュ「悟浄出立」に始まり、
『三国志』の英雄の憂い「趙雲西航」、
四面楚歌の窮境での寵姫の闘いを描いた「虞姫寂静」、
刺秦に身を投じた荊軻と同音の名を持つ男「法家孤憤」、
娘から見た「父司馬遷」(中島敦『李陵』につながる)で終わる短編集。


五つの短編に共通するのは、
他者との関わりの中に自己を見出してゆく人間の生き方だ。


「悟浄出立」では八戒と悟空を通して「趙雲西航」では張飛と諸葛亮を通して、
「虞姫寂静」では項羽と范増と伏せられた秘密を通して、
「法家孤憤」では奇縁で結ばれた荊軻を通して、
「父司馬遷」では父と兄を通して、
脇役ならぬ主人公たちが自分の生き方を見出してゆく。


端正かつ冷静な筆致で描かれた「悟浄出立」、
存在意義と尊厳をかけた虞美人の奮闘が胸に迫る「虞姫寂静」が特に素晴らしい。


古典に枠組みを借りながら、
他者を通して自己を見出す人間の生き様を描き出す、
万城目学の深化を感じさせる換骨奪胎の意欲作!
悟浄出立

その他の感想

進化はしたけど、操作性はイマイチかも・・
やや大きいかも
365日の紙飛行機が入ったアルバムとして購入
SPADEさん、なかなかやりますね~(^^)
久しぶりに最新版を読み、再び感動!
赤みが強い
神棚の威厳!
思い出しました。
ガラス瓶の加工切断用
とても乗りやすいです。
これは本当に便利です
CZ-900から買い換え(と比較)
良くできた水着です。
事足りました
久しぶりに心に刻み込まれたタイトル マネーロンダリング
注意〜!!「聖夜の贈り物」が改題したものです。
足のむくみ
2P用に購入したい
神様大集合
欲しい車が買えない
読書端末としては破格の安さ、画質も十分、バッテリー持ち良し
ことばと音楽との幸せな関係とは?
これがジャーナリストの仕事
使っています。
大きさ、クッション性に満足
こだわり無い人向け
やや危険かも
とても出来の良いライブBD
入門用の雑学本
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