何が怪しいのかよくわからない離島サスペンス

　島には何やら秘密があって、
それに触れた者は牛の仮面の女に殺されてしまうという。

そんな島を統率する一族の家長にされてしまった中学生の恐怖と苦闘を描くサスペンス…なんで
しょうけど、
何だかヌルい。
この１巻の段階では“島の秘密”があまりに漠然としていて興味を
惹かれないのと、
島の秘密を探ろうとするフリーライターが割りと平気で周辺をウロウロしてるし、

主人公をとりまく「怪しい側近たち」がみんな艶かしい美女揃いで緊迫感が薄いというのが原因か。

ヒロインの一人である神主の娘なんてテンプレ通りのツンデレツインテールですし。

　主人公も中学生とは思えないほどしっかりしていて頭も回るんですが、
そのくせ継承の儀式の
最中に行方不明になった“姉さん”を探すのを何故か邪魔する側近たちに「島のしきたり」の一言
で押し切られたりして、
力量のほどがよく分かりません。

あとやっぱり、
襲ってくるのが巨乳の牛女ってあんまり恐くないかも…。

　巻末にはおまけのセルフパロディマンガもあって、
イメージ台無しというかこっちのエロラブコメ
路線でやった方がよかったのでは？（笑）