中国の国家資本主義による西欧の資本主義経済への仕返し

国家開発銀行という政策性の強い銀行の話
ブルムバーグの敏腕記者がその謎に迫る
最初はリアルシムシティぽい話
国策として都市化を進めたいがその資金調達は難しい
自治体は開発のための債券を発行できない
なので開発で上昇する地価を当てにして
地方融資平台という投資会社を通して融資をおこなった
過大な負債で死にかかってた自動車会社を
地方政府と組んでそれで救済してその後再建してという事例もあった
ただこれは破綻が迫っているという意見は強い
今度は重点的に成長させたい企業への話
技術力は追いつけるとなると、
資金の裏付けをして
ライバルに対して資金調達コストとかで差を付けることが出来るし
使いながらその収益で代金払ってねって有利な条件を提示するし
大量の資金を調達して圧倒的な生産量で押し切ることが出来る
通信メーカーや太陽光パネルメーカーはそれをおこなった
めでたく欧米のライバルは散っていった
まあ日本だって高度成長期には安定した融資で企業を育て
その企業は欧米のライバルをどんどんと撃破していったので
それを人為的にやってる感は強いよな
資本主義経済への仕返しとしてすばらしいｗ
次は開発援助っぽい話
途上国においても的確で迅速な融資をおこない
中国系企業のビジネスを拡大させることが出来る
オーバーヘッドが極めて少ないので合理的に動ける
結果としてインフラとかに融資して経済を発展させようっていう
かつての失敗とされた開発援助のやり方で
まんまと成功を収めているんだよな
それは中国がそれで発展したので勘所が分かってる
また代金は資源とか農作物払いで、
となる
これも中国にとっては有利な条件ではあるし
途上国側にとっても返済可能なんだよな
これまでの開発援助って何んだっのって話だが
訳者は国際開発援助の機関で勤めていたので
その辺の説明とかもわかりやすいと思う