DTM機としてコスパは最高、でもプロフェッショナル用(スタジオモニター)と名乗ってはいけないレベル

　まず音楽制作では無く高音質で音楽を聴きたい、
あるいは高音質でオンラインゲームがしたい方は、
姉妹機種のPA-2の方をお勧めします。

理由は音量を手元でコントロールできる専用コントローラーが付属しているからです。
それと専用コントローラーはステレオミニプラグに対応しているので直接PCに接続してそのまま使える点ですね…
（既にUSB DACあるいはAudio I/F等を所有されている方は、
知識もお持ちだと思いますので上の発言は無視して下さい）

さて、
本題に入ります。

周波数特性が良く、
高域から低域まで見渡す事が出来るのが
このスピーカーがDTM用途としてコスパが高いと言われる所以ですね。


ですがプロフェッショナル用と名乗るには音の解像度についてはイマイチです。

同価格帯（1.7万円前後）の民生用ヘッドホンでクッキリ聴こえるディレイ反響が、
PM0.4ｎではほとんど聴こえないのはプロフェッショナル用と名乗る上で致命的です（まあ価格が価格ですから…解像度まで求めるとなると、
二桁万円位の予算は必要になると思います）
　とは言え家電量販店等で１万円前後で売られているようなスピーカー群と比べると音質は月とスッポン位違いますし、
DTMでも聴き分けを必要とする場面は限られますから、
必要な時だけ解像度の高いヘッドホンを併用すれば耳にも優しいですし、
ヘッドホンのみで作業を続ける事を考えれば難聴になるリスクは減らせるでしょう。

　ただこれ買っちゃうとDTMモニターとしてそこそこ満足しちゃうので、
もっと良いスピーカーへとステップアップする気が薄れるのはある意味問題です…

価格帯を問わず、
ニアフィールドモニター全般に言える事ですが、
スピーカーの設置は正しく行う必要があります。

　フォステクスの製品ページを見ても設置方法には触れてませんでしたので、
基本的な事を軽く捕捉しておきます。

1.部屋の壁にベタ付けで設置しない（壁に音が反響して音像がボヤケます。
カーテン等で壁を遮ぎって吸音させるのも一つの手ですね）
2.自分が座る位置からちょうど三角形になるように設置します。