政治のイニシアチブによる格差
ノーベル経済学賞を受賞した米国の経済学者による著作。

クルーグマンの著書を読んだことがなかったのでとりあえずこの本から読んでみた。
読んでみるとなるほど、
この時期にノーベル賞に選ばれる人だと思えた。


タイトルどおり、
筆者はアメリカの格差が作られたもので、
それは1980年代以降の話としている。
また、
人種差別と格差経済の関係性のなかで右派ムーブメントの台頭を論じており、
興味深い。


私は、
大恐慌、
ニューディール政策、
WW2、
ベトナム戦争、
新自由主義の台頭、
レガノミクスというおおまかな歴史の背景である経済を、
ニューディール後は戦費増大で経済が行き詰まり、
そこに新自由主義が台頭した、


と解釈していた。


クルーグマンはこの新自由主義の台頭を説明するのに、
経済の変化があってそれに対応すべく政治が動くという固定観念をくつがえしている。

 つまり、
先に政治的ムーブメントがあって経済政策を動かし、
現在の「格差」という経済状況が「つくられた」と主張している。


大多数の有権者にとり不利な主張をする集団や政策が「政治」のイニシアチブで台頭したということは大きな矛盾を孕んでいる。
「政治」が民主主義により運営されている以上、
大多数の有権者の不利な政策が通るはずがないのである。

これを見事に説明していることが本書の秀逸な点である。

右派ムーブメントの起源とその戦略の柱である、
「白人層の不満・不安」と「共産主義に対する被害妄想」を刺激することがあげられ、
その台頭の歴史を詳細に解説している。

また、
「民主主義」に関しても選挙制度やマスコミの問題を挙げて、
いかに民意が反映されないかを指摘している。


今日の経済学の潮目の変化を象徴する、
お薦めの一冊です。


しかし、
散々、
新自由主義・シカゴ学派を持ち上げておいて、
新自由主義経済政策が行き詰まるとこれに批判的な経済学者を評価するノーベル経済学賞ってどうよ。
格差はつくられた―保守派がアメリカを支配し続けるための呆れた戦略

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