可能性を可能性で終わらせない良シナリオ

マブラヴ自体は本編とオルタしかプレイしてない割とニワカ寄りなレビューとしてお読み下さい。


実際のところ、
読み始めるまでは単なる外伝的な裏話に終始するのかという印象でした。

ですがそんな事は全くなく、
これはもう一つのオルタなんだなとすぐ気づくと思います。


オルタで唯一の問題は最後の終わり方のみと個人的に思っています。

多世界解釈は主体世界以外の存在意義を薄める設定かと思っていたのですが、

このTEのお話にはその存在感を強く補完する意味がこめられてると感じました。

また、
戦術機開発のテストパイロットという設定は、
武具としての戦術機設定をより深く掘り下げます。

ストーリーを構成するキャラクターについても良いキャラクターがそろっています。

武ちゃんと違い最初から一本筋の通った主人公、
気の良い仲間、
ライバル、
きちんと設定の詰められた敵陣営。

きちんと語られる仲間との親交、
そしてライバルとの決闘、
そしてオルタへときちんと収束していくシナリオ。


唯一の問題があるとすればストーリーが完全に一本道。

ヒロインすら選択の余地がない事くらいでしょう。

良いキャラが多いだけに、
そこは本当に残念。

オルタの設定を覆すわけにもいかないですし、
そこは苦渋の決断といった所かもしれません。

そういった点で☆は4つとさせてもらいます。


マヴラブ&オルタをプレイしていて外伝はちょっとなーと敬遠していた自分のような方々。

ぜひTEを遊んでみて下さい。

今なら結構な安値で遊べますし、
値段以上の内容が詰まっています。