相変わらず素晴らしい！

18年前のオリジナルも良かったが、
今回の新本も素晴らしい。

皿の上の料理ではなく、
「その店がデートに向いた店であるかどうか」の一点で評価する、
という「グルメ本であってグルメ本でない視点」は相変わらず独自の境地。

今回は著者がこの18年間に（多分）自腹で飲み食い、
デートして得た「食べ物と店に関する蘊蓄（系譜を含む）」がこれでもかこれでもか、
と開陳されている。
自分もこの手の情報には結構強いつもりであったが、
この本の著者には完全に負ける。

一種の教養本としてみれば良いと思う。

月別にテーマを決めて論じているのもおもしろいし、
徹底してオトコ専用にターゲットを絞るための「帯」も愉快。

著者の遊び心と探求心を読み取れる人には楽しい本だと思う。