性癖の探究
整体という領域の創始者が、
「絵画を見て原色を知ろうとするに似た難しさ」があるという人体の性癖すなわち
「体癖」を探究したものである。
「蛇はニョロニョロ動き出し、
蛙はピョンピョンはねまわる」といった愉快な
例えを用いて、
体の構造による感受性などの方向性の相違を優しく語りかける。
人は誰でも個人として特有の
癖を持つというのはよくなされる指摘だが、
膨大な臨床経験を踏まえた実践的かつ理論的なアプローチにより、

癖の帯びる性質への自覚を促し、
体の平衡を保たせ、
「元気な活動人をつくる」類稀なる人間観察の書である。


「知識を積み重ねるということによってこの世界を進歩させた人間も、
五十年か百年するとまた初歩に戻る。
それ故人間自身の
智慧は、
積み重ねた知識と異なって五十年か百年のはたらきしかしない。
…感情も智慧も知識のような積み重ねがきかないのだから、

現存の人間一人分のものでしかない。
…釈迦を乗り超える智も、
キリストを超える愛もない。
仁も徳もまた勇もそうかもしれない。

その智慧で、
その感情で、
積み重ねた知識の結晶…をいじっているのだから、
危くて仕方がないのである。
…その身を守るはずの
知識の結晶である『べし』『べからず』とて、
また薬物、
技術とて、
体を亡ぼす基とならないとは限らない。
」(14〜17頁)

「圧縮されたエネルギー…の…凝集密度が亢(たか)まると、
自ずと圧縮もれ現象を生ずる。
猫を相手に長々と愚痴を並べたり、

何でもないことにツンツンして見せたりするのがそれである。
それ故、
圧縮もれが行われておれば、
大がかりな噴出はないのである。

圧縮もれが閉ざされると圧縮度が亢まって、
つい行動が過激になる。
…やらずにはいられないように…な…る…。
意志で抑えればいよいよ
亢まる。
…要求を果たしても余波がある。
…人間の裡(うち)に、
人間に背いて人間を行動せしむるものがあることを忘れてはならない。

弁士がやたらに手を振り上げたり、
眼を動かしたりするが、
何でそんな動作をするのか、
当人も判らないことであろう。
」(28〜30頁)
体癖 (ちくま文庫)

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