スライドのシャープナー

タイトルには「研究発表のための」とありますが、
研究発表以外のプレゼンにも十分使える本でしょう。


また、
本書がターゲットとする「スライド」は、
「口頭説明なしでもメッセージが伝わる」「見た瞬間に発表者の伝えたいことを理解できる」「メッセージが自然と伝わってしまう」スライドです。
美しい写真に短いフレーズが付き、
「口頭芸」で補うという、
TEDふうのスライドではありません。
（そういうスライドを作りたければ、
ガー・レイノルズやナンシー・デュアルテの本が良いでしょう。
）

本書では、
このような「口頭説明なしでもメッセージが伝わる」スライドをつくるための考え方（第１部）、
技術（第２部）、
聴衆に伝える工夫（第３部）を、
１８本の柱に整理しています。


特に印象に残ったのは、
「わかりやすいスライドの評価軸」を、
問いかけの形で４ページにまとめているところ。
スライドの「シャープナー」として活用できそうです。