偶然と幸運、気候変動と環境変化、そして「弱者こそが生き残る」という逆説
 かつてヨーロッパから西アジアにまで分布し、
現生人類より身体も脳も大きかったというネアンデルタール人。
では、
そんな彼らはなぜ絶滅し、
なぜ現生人類が生き残ったのだろうか――議論かまびすしいこの問題に、
本書はまた新たな視点から挑戦する。

 ただし、
本書はけっして「わかりやすい」本ではない。
というのも、
本書は上記の問題に対して、
(たとえば「現生人類はネアンデルタール人よりも○○の点ですぐれていたから」という)単純な答えは用意していないからである。
むしろこの著者によれば、
現生人類が生き残れたのは、
「偶然と幸運」のおかげであり、
さらにいえば、
「気候変動と環境変化」が味方したからにほかならない。
ネアンデルタール人と現生人類の運命は、
「[たまたま]適切な時に適切な場所にいること、
そして気候に大きく左右された」(190頁)のである。

 もうひとつ、
本書の議論で重要な役割を果たしているのが、
「コンサバティブ」と「イノベーター」という概念だ。
生息可能な地域の中心を占拠していて、
変化を嫌うコンサバティブに対し、
イノベーターは周縁部に追いやられていて、
つねに過酷な環境に対処していかなければならない。
だがじつは、
それだからこそ、
人類の長い歴史をみると、
大きな環境変化後も生き延びたのは、
たびたび後者のイノベーターだったという。
つまり、
「弱者こそが生き残る」という逆説が、
そこにはみてとれるというのである。

 というのが、
本書の議論のおもな道具立てである。
ただ、
その議論は各場面でつねに個別的であり、
その意味でも「わかりやすい」ものではない。
また著者は、
少ない証拠から早急な結論を導き出すことをたびたび拒否する。
それはまさしく研究者としての誠実さにほかならないが、
しかし読者も最後までその姿勢にきちんと付きあえるかどうか。

 議論かまびすしい冒頭の問題に関しては、
本書の議論も「決定的な解答」とみなされることはないだろう。
ただ、
その議論の運びには好印象を受けるし、
そしてそれゆえに、
知識を仕入れるためにも読んでおいて損はない1冊だと思う。
そして最後にヒトが残った―ネアンデルタール人と私たちの50万年史

その他の感想

思っていた厚さで使いやすいです
買い替えが必要でした
ワールドコート!
人生3回の勝負をどう迎えるか
面白い(*`・ω・)ゞよ
かわいい美しい画像
早く手元に届き嬉しかったです。
5年生
舞台写真が
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程よい音色
獣医に与え方を習ってから、が前提の流動食
実感! やっぱり文学は素晴らしい!
基本項目は押さえているが目新しさがない
携帯性がいいです
入門用と侮るなかれ
スグには使えない?
写真がキレイ☆インスタ映え
安いのに効果ある
前作に比べて、爽快感が無くなり、難易度が高くなった感じです
サイズ選ばず釣れる
寒いので
サイズは少し小さいです。
苦いコーヒーが好きな人におすすめです
確かに目が楽です
ハロハピらしい
楽ちん、なのにきちんと感。
子供も考えながら楽しそうに遊んでいます。
楽しくて飽きない、夢のおもちゃ箱のようです
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