フィルモア以来の名ライブ盤と言いきってもいいでしょう！

　ＮＹにある名門シアターでの９２年のライブ。
何で今頃になって発表なのか知らんがこのライブ盤は良い！

　オールマンと言うと未だにフィルモア・イーストであり、
確かにそれは当たりなんだけれども、
もう、
こんなに何回も同じようなライブ盤が出されると食傷気味になってしまう。
オリジナルのライブ盤だけでなく、
やれ、
どこそこラジオで録音したものですとか、
テレビ出演時のモノですとか言うのも結構出てる。
メンツもあの時のでいいですよとか、
ラジオ録音用のモノでしたから音もきれいですよとかね。
おまけに、
バンド側もそれならと言うノリなのかどうか知らんがあのフィルモア・イーストの時の曲しか知らんのかと言いたくなるぐらい同じ曲ばかり演奏してる（感が強い）。


　で、
今回のライブ盤。
曲目だけ見ると、
またまた、
あの名盤ライブと同じですよね。
おまけに９２年と録音年月日も古く、
最初は「なんだまたどっかのラジオ用に録音したテープ発見かよ、
良いと思うよ。
でも、
でも、
そういうのに限って、
『音』は『きれい』だけど全体としてギターだけが突出していたり、
なんだかいびつなんだよね。
それだからか知らないけど、
なんだか演奏もノリが無いんだよね。
今回はスルーかな。
多分、
今よくある紙のスリップに入っている仕様で扱いにくいだろうしね。
」なんて思ってた。
でも、
あまりにもジャケットがいいので買っちゃった。


　で、
これが大正解。
演奏するおじさんたちのノリの良さと言ったらこの上ない。
よくぞここまでギターが使えるなと思う。
どこをどうしたらこんな風にギターからこんな音が出せるんだと思う。
テクだけじゃない。
なんか音楽に人生を捧げた男たちの、
生きざまとういうか矜持を感じさせます。
ギターだけじゃない。
ディスク２の４曲目のドラムソロと言うかパーカッションソロって、
死にそうになるくらいすげえ。
南部のおっさんがＮＹに対して見えを切ってるのか。
ホントに良い。
えー、
この曲ってこんなに良かったか、
なんていうくらいの曲、
フィルモアのライブ盤を超えてる曲もあると思う。
いや全曲、
もう、
フィルモアのライブと比較するのは失礼だと思うくらい良い。