プラスチックとは思えないバランスの取れた剣玉

　1980年頃のブームの時、
協会認定の剣玉を渋谷で買い、
一応段を取った者(右手３段、
左手４級)ｗ。
ちょっと高いところで人前でやったこともある。
最近また流行っていると聞いて、
色合いの気に入ったこの「ピンクパープル」を買った。

　プラスチック製の物は過去にも存在したが、
木製の物と比べると重さやバランスが駄目で、
所詮「まがい物」であった。
しかし、
このケンダマクロス(KDX)は、
重さだけでなくバランスも良く作られている。
それを可能にしているのが玉の中に入っている金属の棒(重り)であり、
バランス的に殆ど木製の物と違いが感じられない。
少し遊んでみた限りでは、
色々な技も同じように出来る感じだ。
私は木の葉落としと木の葉返し(今は違う技名になっているかも)が得意だったのだが、
玉の穴と剣の感覚も木製と同じで、
穴が滑ってすっぽ抜ける、
というような昔のプラスチック製にあったような問題もない。
ただ、
玉の表面の滑りはかなり良いので、
灯台系の難易度は異常に高い。

　これまで書いたのは、
木製に劣らない、
ということであるが、
木製より優れているところもある。
その一番は、
「クロス」で、
大きさの異なる皿をセットできること。
大きな皿に変えて初心者でも「もしかめ」などを楽にすることもできるし、
色を変えてデザイン的に楽しむことも可能。
むしろ、
デザインを変えるのがメインの楽しみ方なのかもしれない。
透明でありながら、
模様も入っており、
見た目も綺麗。
ファッションでぶら下げて歩く人が出てくるかもしれない(1980年頃もやってたけど)。

　ちょっと心配なのは、
クロスでセットした皿がイマイチ安定していない感じがすること。
自然に外れてしまうことはないようだが、
長く使っていて持つかどうか。
また、
材質上仕方がないのだが、
剣と玉が当たった音はカチャカチャと少し安っぽい気がする。
この辺りは、
クロスできる新しい皿で解決できるのかもしれない(もしかしたら灯台がやりやすい滑らない物も！)。

　今後発展も期待できるし、
新たに剣玉人口を増やす可能性もある。
剣玉を知らないような小さな子供にもオススメ。