平らなキャッチ面のメリットと便利なケース

ローパス（あるいは撮像素子）の清掃法には、
当製品のように特殊な樹脂に吸着させる「乾式」と、
液体の薬剤を含ませ拭き取る「湿式」に二分できます。

サービスセンターでの清掃法は「湿式」が一般的で、
可動部分から飛び散ったグリースなど油性の汚れには「乾式」は歯が立ちません。
また、
粒子を取り除く効率も「湿式」が優れていると言えそうです。

ただし「湿式」は手間や用具の準備だてがかかるだけでなく、
技術的にもある程度の習熟が必要です。
（amazonのFUJIFILM レンズクリーニングリキッド 30CC 、
ニコンの清掃セットのページに、
湿式での清掃について方法などレビューしています。
関心をお持ちの方は参照してください）

撮影の際にブロアーでレンズやフィルターのホコリを吹き飛ばすように、
屋外などどこでも当製品が手軽には使えるわけではありません。
しかし、
室内（または車内など）で清掃作業がやりやすい点は乾式の便利さと言えるでしょう。

これまで某有名メーカーの乾式清掃具を使用してきましたが、
吸着面にアール（湾曲）がついているため、
中央部はともかく四方の隅のゴミ取りに難がありました。
また、
肉眼で確認できピンポイントに吸着面を当てることができる大きさのゴミはほぼないので、
平らで大きな面積のチャッチ面を持っている当製品は清掃の効率がよいと言えます。

さらに、
大きな面積の吸着面を持つスティックと、
小さなよりピンポイントを狙えるスティックが同梱されている点は便利です。
まず大きな吸着面を使って全体を清掃、
ここでレンズを装着し白紙などを無限遠・最初絞りに設定し撮影、
まだゴミが残っている部分周辺を小さな吸着面のスティックで清掃、
と合理的にコトを進められます（ゴミの試し撮り画像を点検する際は、
フィルム同様、
実際の撮像素子面と逆像になっているのをお忘れなく）。


1.注意書きが製品パッケージに書かれているので、
この手順を守る。

2.清潔な空気、
清潔な手、
チリや繊維を落とさない服装、
で作業に取りかかる。

3.掃除機を掛けた直後の部屋は、
意外とチリが浮遊している。
エアコンの送風によって舞い散るチリもある。