金融史から現代の危機を考える
題名はいかにも金融史の本という感じですが、

それは第1部だけで、
あとの2部は現在の資本システムの考察です。


筆者は金融史を大きく民間資本と公有化の交代と捉え、

現在を第三期公有化の時代と位置づけます。


金融機関への公的資金投入、
住宅金融の国有化などに加え、

量的緩和への依存も公有化の特徴となります。


資本システムは金融危機を乗り越えることで強化されてきた、

というのが倉都の見方です。

ナシム・タレブの主張する「アンチ・フラジャイル」と同様に
システムを鍛えるには危機がそれなりには必要だとし、

景気低迷を嫌う成長主義や過剰なリスク管理が、

逆に資本システムを脆弱にしていると言います。


つまりは民間資本がリスクを計算して金融資本を運用するのが、

あるべき姿だということなのでしょう。


その意味で、
倉都の懸念は先進国(特に日本)の国債にあるようです。

国債の購入がもはやエンドレスなゲームと化している現在、

人々の危機意識も麻痺しかけていますが、

依然として国債市場の混乱が大きなリスクであるのは間違いありません。


それに対する秘策として、

国債償却案や金融抑圧案や国債のエクイティ化(返済期限なし)が紹介されますが、

現実性に乏しいという結論でしかありませんでした。


結局、
金融史1000年を概観した倉都の結論は、

ここまで無防備に積み上げた負債の修復コストは払わざるを得ない、

という苦いものでした。


残念ながら僕にも妥当な結論に映ります。
金融史の真実: 資本システムの一〇〇〇年 (ちくま新書)

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