性能・機能は文句なく最高

大きなCMOSの効用は、
撮ってみたらすぐにわかります。

コンパクトデジカメでこれだけの写真が撮れることに、

素直に感動できます。

私はもともとNIKON党で、
自然な絵造りが好みですが、

NIKONがなかなかいいコンデジを出さないので、

痺れを切らした形で本品を購入。

で、
このG1Xの写真のドラマチックな仕上がりには脱帽です。

一眼で、
悩みながら設定をいじって時間をかけて撮った写真より、

こいつで何気なくシャッターを切った写真の方が美しい。

誰がどう撮っても綺麗で味のある絵に仕上がるのは、

カメラマニアとしては嫉妬を感じるほどです。

もちろん、
マニュアル操作でも扱いやすい設計です。

よくできていると思います。


唯一気になるのは、

見た目よりかさばること、
重いことでしょうか。

G12より、
ひとまわり大きいようです。

この機種に限りませんが、

このクラスのコンパクトデジカメは、

明確に「撮ること」を目的として持たないと、

とても持ち歩けません。

普段からポケットやバッグに忍ばせておくには、

存在感がありすぎます。

そしてその「撮る」という意志があるなら、

やはり一眼の方が、
撮っていて面白い。

メインは一眼で、
そのサブ機として持つか、

写真の面白さに目覚めて一眼に移る前段階、

そういう人向けのカメラでしょう。

本気で「撮る」気もないのに迂闊に手を出すと、

機能も大きさも持て余すかもしれません。


「趣味は写真です」という方には、

現在選択できる最高のコンデジだと思います。