書籍化の弊害

今回3巻は書店で買ったのですが、
web版からのファンとして少し思うところがあったのでレビューを投稿させて頂きます。

端的に言うと、
3巻はweb小説の書籍化の悪い部分が出てしまったかなと思います。

まだ全体の行程としては「起承転結」の「起」や「承」にあたる部部にいます。
しかしこの3巻は、
web版の分量と1,2巻を含めた書籍のページ量の都合上その「起」や「承」の中でも真に「土台作り」の部分になっています。

その為同じ土台固めの１巻や２巻に比べても特に物語的な起伏が乏しく感じられます。

web版を読んでいて先が見えるので私はまだマシですが、
書籍版だけの方はいささか厳しい物があるのではないでしょうか。


結論ですがこの先の展開はweb版と同じであれば実に魅力的な展開であり、
もし改変して書籍版独自の路線で行くにしてもこの作者様であれば同様の素晴らしいものであるだろうと思いますので、
評価として４つを付けさせて頂きます。

減点としてはやはり３巻単品では多少中身のボリューム的に疑問が残ったためです。