音声系統がダメすぎる

本そのものは★4ですが、
音声がヒドすぎるので総合★3にしました。


まず本の構成とレイアウト。
写真のように、
見出し語と英英の意味、
例文、
日本語の意味、
派生語、
単語によってさらには同義語反対語やニュアンスがあるので、
このレベルの学習者としてはほしいものはほぼ網羅されている。
右ページには視覚的にやった分がわかるような工夫もされていてやる気を促してくれる。
欲を言えば語源がほしい。
ステージごとにミニテスト（英語訳を見て単語を答えるもの）があり、
定着確認に良い。

ただ、
問題なのは単語の順番。
1000語をコーパスの頻出順に100語ずつ10ステージに分けているが、
似たような意味でまとめたりあるいはカテゴリー別にはなっていたりはしないので覚えるのがちょっと苦労しそうだ。


次に単語のレベル。
英検1級取得しており（語彙は正答7割強）、
test your vocabularyでは12000語ちょいの自分として、
超上級編はちょうどいいぐらい。
見開き2ページ（これで5〜8語）に知ってる単語が1〜4つ程度。
コミュニケーションが目標の英語学習者ならここまで知らなくても問題ない単語ばかりではあるが、
ネイティブなら中学〜高校生ぐらいのレベルかと思いますので別にレベルが高すぎることはないかと。

手元には究極の英単語4、
同セレクション、
SATやGREのボキャブラリー本、
1100 words you need to knowがあるが、
本書はこれらとけっこうかぶっている。
それだけ網羅してるので、
これらの本を買うぐらいなら本書だけでもいいんじゃないかという気にさえなる。
（それぞれの本にはそれぞれの良さがありますが。
）

ここまで褒めておいて実は1箇所（全部目を通したわけではないのでまだあるかもしれませんが）、
発音記号が間違っている。
0014番のwindfall、
発音記号からfが落ちている。
手元のOxford English DictionaryやMerriam Websterの発音記号にはちゃんとfがあり、
本書の音声を聞いてもfが入っているのに、
本には発音記号にfがない。


あと英英のほうでちょっと気になる箇所もある。
0013のrepressをto not allow yourself to