Let’s chase!

　月９「シャーロック」主題歌をタイトルチューンとしたミニアルバム構成の１枚。
何故か、
評価が両極端に分かれる俳優だが、
演技力は間違いないと思う。
キャストされたキャラを、
内面までしっかりと演じ切っているのに。
なぜか際物と、
揶揄する声が上がる。
この人だから、
成立できたストーリーであることを認識すべきと思うのだが。

　レビュアーは、
この人物のアルバムを購入するのは初めてである。
才能は注目していたのだが、
なかなか、
購入には至らなかったのだ。

　今回、
購入の後押しをしてくれたのは、
漫画家の北条司氏が総監督を担った映画「エンジェルサイン」である。
氏も参画するノース・スターズ・ピクチャーズが主催する「サイレントマンガオーディション」応募作の中からセレクトした作品を実写化してオムニバス構成した作品。
そのキーストーリーが、
総監督脚本で書き下ろされ、
松下奈緒とのダブル主演で参加している。
切ない中にも、
心温まるエピソードを見せてくれた。
タイトルテーマ「Chasing A Butterfly」をデュエットで歌ってもいる。
公開劇場は、
かなり絞られていた。
レビュアーは、
冬場、
奥羽山脈峠越えしてまで、
公開劇場に赴き、
鑑賞したのだが、
危ない橋ならぬ峠超えをしてでも観てよかったと思えた作品だったことは特記しておく（帰路は予想通りの凍結路面だったので、
かなり冷や汗もんだったけど）。

　そう、
その曲が収録されたからだ。
すべてのエピソードがひとつの言葉に収束して、
タイトルロールに流れたその曲は、
とても素晴らしかった。
この１曲だけで購入を決めた。

　困ったのは、
いくつかのバージョンがリリースされたこと。
懐具合は、
正直豊かではないので、
少々悩んだが、
本バージョンを選んだ。

　通しでリスニングして、
とても充実した気分にさせてくれる。
惜しむらくは、
特典DVDの動画がタイトルチューン関係だけだったことだ。
「Chasing A Butterfly」動画も収録してほしかった。
それでも星評価は文句なくコレ。
ファンだけでなく、
多くの音楽好きに聴いてほしい１枚だ。