12編の論考
思想家であり、
『君たちはどう生きるか』の著者であり、
岩波新書や雑誌「世界」を創刊した編集者である吉野源三郎さんの論考をまとめた本。

全体は「人間への信頼」「観念的ラディカリズムを排す」「編集者としての回想」の3部構成になっており、
それぞれに数編が収められている。
論考の背景にある時代は、
戦前、
太平洋戦争、
戦後、
60年安保、
ベトナム戦争、
70年安保。
それぞれの文章はすでに単行本や全集で発表されているものだが、
吉野さんの思想を読むのに、
このようにコンパクトに1冊にまとめられているのは有り難い。

『人間を信じる』というシンプルで力強い書名は、
次のような文章からとられている。

「私たちは、
人間のずるさ、
卑屈さ、
尊大さに出あうと、
しばしば『我慢がならない』気がしてきます。
(中略)とくに、
戦争直後のような、
すさんだ世相の中にいて、
人間に対する信頼を失わずに明るい人間観を持ちつづけるということは、
じつにむずかしいことでした。
『おまえは、
これでも人間というものを信頼するか。
』目の前の現実は、
私たちにそう問いかけているように感じられました。

「人間を信頼しきれるか、
しきれないか、
(中略)この問いは一般にヒューマニズムと呼ばれている思想の根底に打ちこまれた疑問であって、
これに打ちかてないならば、
ヒューマニズムも、
けっきょくおめでたい夢想にすぎないし、
たんなるきれいごとになってしまうでしょう。


吉野さんは、
生き方と仕事をかたく結びつけ、
そのなかで自分の思想を実践していった人のように思える。

たとえば、
ベトナム戦争の報道写真を見て次のように書いている。
写真に映っているのは、
戦火から逃れてきた3人のベトナム人。
冬の川のなかに母親が赤ん坊を抱え、
その前に4、
5歳の女の子が立っている。

「私は、
この親子の感じている現実の重さを考えてみました。
そして、
これを平行ばかりのいっぽうの皿に乗せ、
もういっぽうの皿に、
私たちの目にふれる小説や論文をのせてみたら、
はかりはどうかたむくだろう、
と考えました。
このはかりにかけてみて浮き上がらない作品や論文が、
はたしていくつあるでしょうか。
人間を信じる (岩波現代文庫)

その他の感想

しっかりした造りの良品
日本語残念です
こちらの方が使いやすい
もう少し発送が早ければ満点
テンピュールと比べて、低温でやや硬い
大満足でした。
呑みながら読めますね
最高クラスのガンダム!!
picture dictionary ?
これで1000円か、、、。
これからの良い変化を予想できない残念系少女
個人的な感想
堅いです
値段相応だった
縫製がいい加減です。
コンセントすっきり!
さわ
ちいさな背中
理想という規範
穴の位置
PC操作するのに手頃なスピーカー
ゲームボーイを購入して
実践の言葉
訳者のあとがきがよい
あらゆる組織の経営にも活用できそうな良書!
ゲーム自体は普通に良い
お手頃な価格
良くないです
シンプルタイプ
ウエスタンにこれほどはまるとは、
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